何となく感じてましたyo。こどもの頃は。
この世界は偉い人とか賢い人がちゃんと考えて作っていて、きちんとした世界なんだと。
時々ルールに違反する人がいるけど、ちゃんと罰を受けて是正されて、世の中は平等・公平になっていくものなんだと。
みんなが笑顔になれる世界!!
みたいな。
………
ふぅ〜〜〜〜〜
ちょっと落ち着いて考えてみて下さい。
この地球が誕生して46億年。
始めは海の中の単細胞生物から始まった。
その中から気の遠くなる年月をかけて陸に上がるやつが出てきた。
そしてまた陸上でも気の遠くなる年月をかけて様々な種類の生物が誕生した。
そしてその生物の進化の歴史の中で生まれちまいましたよ。
………
ワレワレ人類の起源っぽいやつ(猿)!!
そしてその猿っぽいやつらの中でも賢めのやつらがまた進化に進化を重ねていって、、、今の人類の直接の起源とされるホモ・サピエンスになっていったと思うんやけど。
そんでそいつらも始めはいわゆる狩猟採集生活をしていたけど、農耕の確立とともに定住生活に変わっていったわけですやん。
食糧を求めて移動する狩猟採集スタイルから、食糧を育て獲得する定住スタイルになったことでヒトは安定した生活を手に入れることができるようになりました。
めでたしめでたし。
違うでしょと。
1箇所に定住するようになったことで、限られた土地・その土地の資源・食糧の奪い合いが始まったんでしょ。
そこから貧富の差、身分の差、それらを巡った終わりのない争いが始まったんでしょ。
そこなんすよ。ヒトの社会のベースは。忘れがちやけど。
ほんでそこから何だかんだ争いを収めようと、世の中を治める王様的なやつとか将軍的なやつが出てくるけど全然治まらんでしょ。
一時的には平定したように思えても、また外から滅ぼされるなり内部で革命が起こるなりして潰れるでしょ。
現在、この日本に、この瞬間に生きてるワレワレは、もうたまったま一時の平和を享受しているに過ぎないんですよ!
ハァハァ…
ちょっと話がそれそうになってきたので元に戻すと、要はこの世界はついこないだまでお猿的なものやらせてもろうてた「イチ動物」が作った世界であって、そんな世界がそもそも冒頭で述べたような、公平で平等な、細部まで作り込まれた、生きとし生けるもの全てに配慮という配慮を張り巡らせたような、そんなちゃんとした世界になっているわけがないんですよ。
ゆうてもちょっと賢めのお猿の集団が作った世界ですよ。
なんぼ大脳新皮質が発達したといっても、最古の人類と考えられているやつ(ホモ・ハビリス)が誕生したのは今から240万年前と考えられているんだけど、それは地球誕生(46億年前)から現在までの時間を時計の24時間で捉えた場合、真夜中の23時59分15秒のできごとであって※、まだ超超最近のできごとなんすよ。45秒前ですよ⁉︎(※『138億年のものがたり 宇宙と地球でこれまでに起きたこと全史』著者:クリストファー・ロイド)
つまり何が言いたいかと言うと!!
そもそもこの世界はちゃんとした作りにはなっていない。欠陥だらけです。なので、
あんま期待し過ぎんときましょ。
という話なんです。
期待すると、現実世界はそうはなっていないからそのギャップで不平・不満、理不尽な思いっていうのがどんどん膨らむじゃないですか。
初めから期待しなければ、まぁこんなもんか、とちょっと肩の力抜けるというか。
ポジティブな諦めができるというか。
とは言え、物事をより良くしていく努力は必要と思うけど。
まぁ誰にとってのより良くなんか?ていうのは難しいところだけれども。