「こだわり」という言葉を聞いてどういう印象を持ちますか。
良い印象? それとも悪い印象?
職人的な領域ではポジティブなこととして捉えられることが多いですかね。
こだわりの素材!
こだわりの味!
こだわりの道具!
とかね。
「当店は味には一切こだわってません!」みたいなお店、ちょっと嫌ですもんね。
「一つの道」の中で深く掘っていくようなスタンスとしてはポジティブな面として捉えられそうです。
ところが「生きていく上での考え方」「思考」といったときに、こだわりというのはどんな一面があるでしょうか。
こだわりが強い人
考えが凝り固まっている
柔軟性がなく、臨機応変さがない
何かネガティブな印象ですよね。
進化論を提唱したダーウィンは言ってます。
生き残る種は、強いものではない、賢いものでもない、変化できるものだ
変化できる。つまり、特定の何かにこだわらない、ということです。
めっちゃ寒くなってきてるのに、「男子たるもの、常にタンクトップだ!」とこだわってる人は風邪ひきます。
家計が苦しくなってきてるのに、「車はベンツしか乗らん!」とこだわってる人は破産します。
先ほども見たように職人のように限定された世界の中で、自分のスキルを「深く掘っていく」ような時には、細部にまで神経を研ぎ澄ませてこだわっていくことは重要になります。
しかし「生き方」という時や「物事の考え方」のように、可能性が多岐に渡り、自由度の高いことを考える時にはこだわりはむしろ邪魔になります。
また重要なのは、こだわりが無い人は、素直さも持ち合わせていて、人から好かれることも多いんですよね。
いつまでも根に持ってネチネチしてない。
「あの人はこう」と決めつけて人付き合いしない。
つまり誰とでも先入観や偏見などのこだわりがなく付き合える。
すると、多くの人と友好的関係を築き、多くの人から協力を得ることができる。
結果、どうなるか。
生き残りやすいんですよ。